薬に依存してしまうと、大きく分けて2つの症状が現れます。
一つ目は薬を服用していないとイライラしたり強い不安を感じたり、手が震えたり、幻覚が見えたりといった「離脱症状」が表れる症状です。こうした体に起こる症状を「身体依存」と呼びます。
そしてもう一つは「薬を飲まなければ症状が悪くなる」と思い込んでしまったりする「精神依存」です。
こうした症状から服用の回数や量が増え、さらに依存していくという悪循環がうまれてしまうのが、薬の依存の恐い所です。
薬の摂取量や回数が増えることは別の病気に繋がってしまうリスクもあります。
薬の依存症から抜ける為に大切なのは薬をやめることですが、依存症になっている方が自力で抜け出そうとするのはほぼ不可能です。
ただ単にいきなり飲むのを止めるというだけでは、後に更に深い依存症を引き起こしてしまう危険性があります。
もし依存症だと思ったら専門の医師に相談し、その医師の指示に従って徐々に薬の服用を止めるようにしていきましょう。
薬の依存症は市販薬だけでなく医師が処方する薬でも依存性のあるものがあります。
もちろんこれらは正しい用法・用量を守っていれば依存症になるリスクもありません。「自分は大丈夫」と思わず、必ず正しい使い方で薬を服用しましょう。